アルビレックス新潟は8試合ぶりの勝利、167日ぶりのホーム白星を挙げた。5得点は今季チーム最多になる。FW河田篤秀(25)が前半のうちにハットトリックを達成し、チームを勢いづけた。

河田にとっては14試合ぶりのゴール。ハットトリックは昨季シンガポールリーグの新潟Sから新潟に入団後、Jリーグでは自身初だ。「FWとして、ハットトリックは忘れられない記録になる」と笑みを見せた。河田が得点した試合は今季6戦全勝。”全勝神話”も継続させた。

立ち上がりからFC岐阜に猛攻を仕掛けた。前半18分、35分、42分といずれも右からのクロスを中央に走り込んで押し込む。放ったシュートはこの3本だけで、すべて決めた。「裏のスペースに走ることを意識していた。守備に切り替わったとしても、そこでプレスをかけられる」。持ち前の運動量を発揮し、チームが目指した攻守一体のプレーを体現した。

これで今季通算8得点でチームの得点トップ。「2ケタには確実に乗せないと」。もちろんそれ以上に欲しいのは勝ち点3だ。新潟は勝ち点33で、順位は19位から18位に上がったが、J1昇格プレーオフ参戦の6位福岡と19差。負けられない戦いが続く。「次(15日・金沢戦)が大切」。河田は浮かれることなく気持ちを切り替えた。