スペイン2部タラゴナを退団し、J1柏レイソルに約3シーズンぶりに復帰したDF鈴木大輔(28)が9日、千葉県柏市内の三協F柏スタジアムで会見を開いた。

鈴木は、タラゴナからの契約延長のオファーを断り、スペイン1部への移籍を模索したものの、かなわなかったと明かした。その上で「もちろん、次は狙っているので、この移籍が1つ、カギになると思ってここに来ている」と、22年のワールドカップ(W杯)カタール大会を目指す日本代表への復帰に挑戦することが、Jリーグに戻ってきた大きな理由だと明らかにした。

鈴木は「全ての可能性を見たく、契約を断りフリーになった。欧州でやりたい気持ちもありながらも、なかなか移籍先が決まらず、柏含めて日本の幾つかのクラブとコンタクトを継続して取った」と柏復帰の経緯を明かした。その上で「新しいチャレンジをしたく、チームを変えたかった。何が新しい道になるかと思った時、1回在籍したチームに戻って活躍するのが難しいと感じていて、また柏に足跡を残すチャレンジが自分には一番」と語った。

そして、話が代表に及ぶと「もちろん、それは(柏復帰の)理由の1つ」と、ひときわ声が大きくなった。鈴木は2007年にU-17ワールドカップ、12年にはロンドンオリンピックに出場し、13年7月25日のの東アジア選手権オーストラリア戦でA代表デビュー。14年10月にはブラジル戦に出場した。それ以降、離れている代表だが、新生森保ジャパン始動も、チャンスと捉えている。W杯ロシア大会の日本代表の戦いは見ており「やはり海外での経験を積んだ選手が活躍している。そういう選手が代表に入ってプレーしなければいけないと感じたので、その辺含め、経験を還元できればいいのかな…柏も、代表も含めて」と語った。

一方で「それが全てではないというのは自分の中にあるけれども、サッカー、自分自身の人生、いろいろな部分でジャッジがあった」とも語った。【村上幸将】