ベガルタ仙台FWラファエルソン(21)が、7日のホーム浦和レッズ戦へ猛アピールした。3日、仙台市紫山サッカー場で行われたハーフコートのミニゲーム(10分×2)でハットトリックを決め、3月7日のルヴァン杯アルビレックス新潟戦以来2度目の公式戦出場を視界に捉えた。不運にもその試合で右第5中足骨を骨折し長期離脱。出場機会を失っていたが、得点力不足に陥るチームの救世主として名乗りを上げた。

練習を終えチームメートから祝福されたラファエルソンは笑みを浮かべご満悦だった。「キーパーが触れないところにうまく蹴ることができた。いい練習をしていればいい結果につながる。自分のポテンシャルをゲームで発揮して貢献できれば」と、7カ月ぶりとなる出場に意欲を示した。

チームはここ3試合で3得点もオウンゴール2、PK1。ラファエルソンは1日の仙台大との練習試合でも2ゴールを決め、存在感が日増しに高まっている。渡辺晋監督(44)は「周囲との連係とかではなく、彼に要求していたのは得点のところ。今日の3点は最高のアピール。ゲームに向かう姿勢が見えてきた」と、ベンチ入りの可能性をにおわせた。【下田雄一】