ユアスタに来襲する「エルニーニョ(神の子)」を封じ込める。ベガルタ仙台のDF大岩一貴(29)が、次節ホーム・サガン鳥栖戦でスタメン出場が濃厚となっている元スペイン代表のFWフェルナンドトーレス(34)封じに意欲を示した。

16日は仙台市紫山サッカー場でミニゲームを行い、FWラファエルソン(21)をトーレスに見立て約20分、汗を流した。「相手の個の部分に対抗するのが自分の役割。トーレスはいろいろなものを持っているので警戒したい。究極的にGKと自分のところで止められれば、失点は減らせる。みんなで体を張って臨みたい」と言葉に力を込めた。

トーレスの最初で最後の来仙となる可能性が高いとあって、この機会を見逃すまいとチケット販売も好調だ。ビジター席を除く各席種で完売間近となっており、今季最多をマークした前節浦和戦(1万8276人)に次ぐ観客動員が予想される。チーム関係者は「通常の鳥栖戦に比べてものすごい勢いで売れています。トーレス効果もありますが、チームがホームで好調なのが一番の要因です」。目標のトップ5入りへ、満員のホームでエルニーニョを迎え撃つ。【下田雄一】