柏レイソルが、FW瀬川祐輔(24)がJ1初の1試合2ゴールを決めながら、鹿島アントラーズの3発に沈み、リーグ戦3連敗を喫した。

勝ち点33で17位にとどまった一方、残留を争う名古屋グランパスがセレッソ大阪に1-0で勝ち、勝ち点を37に伸ばし同36のサガン鳥栖をかわして暫定15位に浮上。柏が残り2試合の一方、ともに3試合を残す16位の鳥栖との勝ち点差が3、15位名古屋との勝ち点差が4となり、残留へ崖っぷちに立たされた。

一方、2-0で勝った3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)第1戦からメンバーを全員入れ替えた鹿島は後半16分、阪南大から今季加入のルーキーMF山口一真(22)が公式戦初ゴール。北海道コンサドーレ札幌を勝ち点1差でかわし、ACL出場圏内の暫定3位に浮上した。

前半6分、アウェーの鹿島が先制した。MF遠藤康の右FKがDFに弾かれたが、こぼれ球をFW金森健志(24)が左足でゴールにたたき込んだ。

残留に向け、負けられない柏が同9分、すかさず追いついた。DF鎌田次郎のロングフィードを日本代表DF伊東純也が落とし、MF江坂任がつないだボールを受けたFW瀬川祐輔(24)が、右足でトラップしてDFをかわして左足で決めた。

前半24分、柏が逆転した。FWクリスティアーノが左サイドを突破し、DF小田逸稀をかわしてペナルティーエリア内に切り込み、DF町田浩樹(21)をかわしてパス。そのパスを受けた瀬川が、右足でゴールにたたき込み、この日2点目を決めた。

一方、ACL出場圏内の3位を確保したい鹿島が前半30分、再び追いついた。39歳のベテランMF小笠原満男の左CKを、ファーサイドに飛び込んだ町田がヘッドでたたき込んだ。

後半16分、鹿島が勝ち越した。自陣内で柏のパスを奪い、即カウンターに転じ、FW金森からのパスを受けたMF遠藤が右から切り込みループシュートを放った。ボールはバーを直撃したが、その跳ね返りを、阪南大から今季加入のルーキーMF山口一真(22)が右足でゴールにねじ込んだ。

柏は後半21分にFW山崎亮平、同33分にはケニア代表FWオルンガを相次いで投入したが、及ばなかった。