J2モンテディオ山形のエースFW阪野豊史(28)が今日17日、ホーム開催となるリーグ戦最終節で3年連続の2桁ゴールを狙う。チームは16日、2位大分トリニータ戦に向け、山形県総合運動公園内でシュート練習主体の軽めのメニューをこなして最終調整した。阪野は雪化粧した月山を背に右足シュートを連発するなど好調をアピール。負けると目前で相手の昇格セレモニーが執り行われるだけに、ホームの意地の一撃に期待がかかる。

4日のアウェーFC岐阜戦では、後半に決勝ゴールを決めたかに見えたが、記録はまさかのオウンゴール。敵地で幻に終わった2桁ゴールをホームで決め直す決意だ。練習を終えた阪野は「チームがいいサッカーをしているときは意識しなくても点を取れている。集中して、チャンスが来たら決めたい」と気負いはなかった。

リーグ最終戦を白星で飾り、ベガルタ仙台との「みちのくダービー」となる天皇杯準決勝(12月16日、ユアテックスタジアム仙台)に弾みをつけたい。阪野は「チームの約束事でもある、前線からの強い守備をしっかりとやる。攻撃の起点になって、ゴール以外のところでも貢献したい」。貪欲に求めなくても、おのずと結果はついてくる。阪野が節目のゴールで、今季リーグ戦を締めくくる。【下田雄一】