J2アルビレックス新潟はオフが明けた27日、第2節千葉戦(3月3日・フクダ電子アリーナ)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。ルーキーのMF本間至恩(18)が千葉戦で今季初出場、初ゴールを狙っている。新潟U-18に所属し、2種登録だった昨季はリーグ戦初出場初得点を挙げた。即戦力と期待されて正式にプロ入りした今季、開幕の京都戦はベンチ入りを果たしたが、出番はなかった。千葉戦では結果を出して、チームの今季初勝利に貢献する決意でいる。

コンディションは上々だ。本間はしっかりとアピールした。この日の12対12の実戦形式で左サイドの中盤に入ると、FW渡辺新太(23)との連係からゴールを奪った。「新太君、(渡辺)泰基君とは近い距離にいるので、連係を深めようと思った」。京都戦翌日の25日、新潟医療福祉大との練習試合に65分間出場。0-4で敗れた。不足に感じていた動きを実戦形式で確認し、狙い通りに決めてみせた。

気持ちは千葉戦に向いている。「出番があったら得点したい。自分が点を取らなくても、誰かが決めればいい。点を取れそうならパスを出す」とフォアザチームを強調。今季初勝利に貢献することを、何よりも意識する。

昨季は2種登録ながら第33節金沢戦でリーグ戦デビューし、決勝点を挙げた。今季も開幕の京都戦で高卒ルーキーながらベンチ入りを果たした。「点を取ってほしかった。出たら(ゴールを)決めたかった」。出番はなかったが、気持ちはピッチにあった。だからこそ「次(千葉戦)はピッチに立ちたい」と力を込める。

昨年のこの時期は新潟U-18所属。今は正真正銘のJリーガーとして準備を整える日々。「サッカーをする場所が変わっただけ。特に変化した気はない」と気後れはない。開志学園高の卒業式は3月1日。出席は「まだ分からない」と微妙だが、それは戦力としての意識があるから。「得点して、勝ちたい」。今は千葉戦に集中力を注ぎ込む。【斎藤慎一郎】