ワールドカップ(W杯)優勝経験者の世界的スター3選手を擁するヴィッセル神戸が今季初のホーム戦を迎えた。神戸市内は好天にも恵まれ、多くのサポーターが詰め掛けた。

3選手は2試合連続で先発メンバーに名を連ねた。10年W杯を制した元スペイン代表MFイニエスタとFWビジャ、14年W杯優勝の元ドイツ代表FWポドルスキの豪華な顔ぶれだ。3人の名前のアルファベットから「VIPトリオ」や「ビッグ3」とも呼ばれる。

対戦するサガン鳥栖には元スペイン代表FWフェルナンドトーレスも在籍しており、こちらも先発となった。両軍はいずれも実績のあるスペイン人監督が指揮を執る。Jリーグ史上に残る豪華な一戦になった。

神戸のスター3人が先発した2月22日、アウェーで迎えた今季開幕セレッソ大阪戦(ヤンマー)は4万2221人(C大阪の開幕戦史上最多記録)の大観衆で埋め尽くされた。だが、ボール支配率で神戸が圧倒しながら0-1で敗れていた。

イニエスタが途中加入した昨年は、神戸のホーム年間入場者数は36万7716人(17試合)で過去最多記録を作った。1試合平均2万1630人で、ポドルスキが途中加入した17年の同1万8272人から約3300人も増やした。ビジャは今季から加入し、この日の神戸の今季初戦となる本拠地ノエスタ(収容人数は約2万8000人)の観客動員も注目された。

この日から神戸は飲食店やグッズ売り場など会場内全店舗で完全キャッシュレス化をスタートさせ、Jリーグでは初の試み。