東京がアウェーで湘南に3-2で逆転勝ちし、今季初勝利を手にした。17歳のMF久保建英がPK獲得につながるシュートを放つなど、攻守で輝きを放った。同じ右サイドでプレーする日本代表DF室屋成(24)と息の合った連動を見せ、新たなホットラインとして攻撃を活性化させた。

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久保が、室屋との連動でPKを呼び込んだ。後半5分、中盤からドリブルでつっこむFWディエゴ・オリヴェイラを右サイドから猛然と追い越し中央へ。DFを引きつけ、さらに後ろから走る室屋のスペースを作った。パスが入った室屋から、イメージ通りの折り返し。左足で放ったシュートはGK正面も、はじかれたボールを相手DFがハンドを犯した。

自身の得点とはならずに天を仰いだが、ディエゴ・オリヴェイラがPK成功。室屋と抱き合った。「めちゃくちゃいいボールがきた。決めきれずに残念」と悔しがったが、思い描いた通りの攻撃に充実感も漂った。

横浜への期限付き移籍を終え、今季から右サイドでタッグを組む2人。室屋はアジア杯UAE大会にも出場したため準備期間は長くはなかった。それでも室屋は「うまくタイミングを合わせてやれている。ゴールに向かっていける選手なのでサポートしたい」と開幕前から手応えを口にしていた。開幕2戦目で、早くも言葉どおりの好連係を見せた。ホーム開幕戦となる次節の鳥栖戦で、今度は自身の今季第1号を目指す。【岡崎悠利】