東京オリンピック(五輪)世代のU-22(22歳以下)日本代表に飛び級選出されているFC東京MF久保建英(17)が、30日のリーグ第5節アウェー浦和レッズ戦(埼玉)に向けて状態が上がっている手応えを口にした。

久保はU-22日本代表として、U-23アジア選手権予選(ミャンマー)に出場。気温が40度近くなる酷暑でプレーし、27日に帰国したばかりだ。それでも「コンディションはむしろいいです。少し寒いくらいのところに来た方がちょうどいいです」と頼もしく話した。

同大会ではU-22東ティモール戦で2ゴール。直接FKも決めた。得点感覚を持った状態で試合に臨めることはプラス材料だ。「直接FKも決めましたし、次もどんどん狙いたいと思います」と言葉に力を込めた。

待望される今季リーグ初ゴール。ただ、自身は自然体だ。「なにも考えてないくらいの時の方が入っている。早く(点を)取って楽になりたい気持ちはありますが、チームが勝つことができればいいので。そのうえで自分のゴールも取れたらいい」。長谷川健太監督も「今のプレーを続けていれば自然と取れる」と話している。今季のプレーに裏打ちされたたしかな手応えがあるからこそ、焦りはない。

アウェー浦和レッズ戦では03年7月以来、2分け12敗という鬼門になっている。17歳の若武者は「勝ててないという歴史を知らないですし、そういう選手がいることがプラスになればいい。貢献したい」とあくまで自分のプレーに集中する構えだ。「今の勢いをそのまま出せればいいと思います」。首位を走る好調そのままに、強敵撃破を目指す。