J1清水エスパルスが守備最優先の戦いで、今季初勝利を目指す。6日のアウェーFC東京戦(味スタ、午後2時)に備え、5日は静岡市内で非公開練習で臨んだ。

ヤン・ヨンソン監督(58)は「選手の動きはシャープだった」と強調。前日の最終調整では、課題の守備とセットプレーの対応策を練ったようだ。

前節ホーム湘南戦はCKから2失点。チームは開幕から5戦未勝利(2分け3敗)で、守備もリーグワーストの14失点。次戦で引き分けか負けなら、05年以来となるクラブワーストタイの開幕6戦未勝利となる。不名誉な記録を更新しないためにも勝つしかない状況下で、指揮官は「(守備の選手を)てこ入れするかもしれない」とメンバー変更を示唆した。

ボランチでは、ブラジル人MFヘナト・アウグスト(29)が今季初先発する可能性が浮上。ボール奪取力がある助っ人が入れば、守備に厚みも出る。昨季は9月のアウェー東京戦で勝利(2○0)し、そこから負けなしでシーズンを終えた。チームが好転した敵地での再戦に、ヨンソン監督は「今年もそうしたい」と言った。対する東京は開幕5戦負けなし(3勝2分け)で、現在2位。難敵に勝って浮上のきっかけをつかむしかない。【神谷亮磨】