日本代表の森保一監督(50)がA代表就任後初めて札幌視察に訪れた。「師匠と言ってもいい」と尊敬する、サンフレッチェ広島コーチ時代に指揮官だった北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)と、現役時代に広島でチームメートだった大分トリニータ片野坂知宏監督(47)との対戦を見守った。

「2チームともコンセプトがはっきりしていて、マイボールを大切にしながらもゴールに向かってアグレッシブにプレーしているというところなど、いいサッカーを見せてもらいました。参考にすべきところがたくさんあったので、これから自分なりに考えて代表活動に生かしたいと思う」と、満足そうな様子だった。

3月の国際親善試合キリンチャレンジ杯で日本代表に初招集した札幌FW鈴木武蔵(25)については「大分が武蔵の動きをかなり警戒していて、時間とスペースを与えてもらえない感じがした。後半の途中、時間とスペースがないなかでも、タイミング良く背後に抜け出したり工夫してやっていた」と、プレーの感想を口にした。

「相手が自由にさせてくれないなか、決定的シーンを作って得点を決める部分を、さらにこれからチャレンジしてもらいたい」と、今後の課題を挙げ「ミシャさん(ペトロビッチ監督)とやっていれば間違いない。そういうのも身につくと思うし、まだまだ伸びる選手だと思うので、追っていきたいと思う」と期待を寄せていた。