サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第3戦は9日に各地で行われ、浦和レッズはホームで全北(韓国)と対戦する。8日はホームで最終調整。全北とは通算2勝1敗1分けと勝ち越しているが、最後に対戦した13年は1-3で敗れている。警戒心を強め、昨季の韓国王者に挑む。

   ◇   ◇   ◇

浦和は非公開で最終調整した。通算成績で全北に勝ち越しているが、油断は一切ない。直近で対戦した13年のACL1次リーグでは、ホームで1-3と敗退。DF槙野は、その試合で得点した元韓国代表FWイ・ドングらを擁する攻撃陣について「パワーと高さを使ってくる相手。それなりの対策を持ってゲームに入らないといけない」と引き締めた。

5日のリーグ戦ではホームで横浜と対戦し、0-3と完敗した。オリベイラ監督は横浜戦以降の調整について聞かれると、「今日はACLの会見であり、ACLに集中したいと思っている」と質問を遮るなど、ピリピリムードが漂った。主将の柏木は「守備をしっかりしてから攻撃に入るという形が、チームとして一番結果が出る」と守りの面での改善を期した。

ACLでは2戦を終え、無失点で負けなしとG組首位に立っている。この試合で再び良い流れを取り戻したいところ。17年には2度目のACL王者に輝くなど、プライドもある。槙野は「僕たちはACLの舞台で見せなきゃいけないこともある。原点に戻るじゃないですけど、1人1人やるべきことを全うしないといけない」と力を込めた。

昨季の韓国王者との一戦へ、MF柏木も「ここでやれるぞというのを示すチャンス」と、浮上のきっかけをつかみとる。【松尾幸之介】