ジュビロ磐田と清水エスパルスによる平成最後の「静岡ダービー」は今日14日、エコパスタジアムで午後3時から行われる。両チームは13日、それぞれ最終調整に励んだ。リーグ戦最下位に沈む清水は、ユース出身のFW北川航也(22)がチームを今季初勝利に導くゴールを宣言した。

エースとしての覚悟がにじみ出ていた。FW北川は静岡市内での最終調整でフルメニューを消化。今後の行方を左右する一戦に備え、万全のコンディションを整えた。「この試合がどれだけ大事かは分かっている」。下部組織で育った北川にとって、磐田は永遠のライバル。開幕6戦未勝利(2分け4敗)と苦しい状況を打開するため、ゴールだけしか見えていない。

この日、練習場には大小約50枚の横断幕が掲げられた。サポーターが早朝から準備をしていたという。ダービー前の恒例の光景だが、その思いはエースの胸にも響いている。「いろんな人の思いを背負って戦いたい」と北川。昨年のホーム磐田戦では2得点を挙げ、5-1で快勝。今季も「常にゴールを目指していく。ダービーは内容よりも結果」と語気を強めた。苦しい時にチームを助けるのがエースの仕事。そのために死力を尽くす。【神谷亮磨】