令和1号は横浜F・マリノスFW仲川輝人が決めた。

0-0の前半34分、FWマルコス・ジュニオールのスルーパスに持ち前のスピードで抜け出し、相手GKもかわして左足で流し込んだ。今季3得点目を決めた「ハマのスピードスター」の異名を持つ仲川は、ゴールの後にマルコス・ジュニオールと「令和」のゴールパフォーマンスも見せたが、二人とも「令」の字になってしまった。

4月28日の清水エスパルス戦で平成最後のゴールを決めた浦和レッズFW興梠も、同時刻キックオフのジュビロ磐田戦で連続の記念ゴールを狙っていたが先を越された。

平成初ゴールは、元日本代表主将の前田秀樹氏(64=東京国際大監督)が古河電工(現ジェフユナイテッド千葉)のMFだった89年2月26日に住友金属戦(現鹿島アントラーズ)でゲットした。昭和後期の主将として2度のワールドカップ(W杯)予選、3度のオリンピック予選に出場。平成2年に引退後は千葉ユース監督、水戸ホーリーホック監督を経て現在は関東大学2部の東京国際大監督を務める同氏は、「(令和初ゴールは)誰が決めても、リーグの注目度とレベルの向上につながる1点になる。代表強化にも、サッカー文化の成熟にも結びついていく。日本のサッカーを、スポーツを底上げする得点になるでしょう」と、新時代の幕開けを告げるゴールに期待していた。