日本代表に初選出されたJ1清水エスパルスDF立田悠悟(20)が、6戦ぶりの完封を誓った。31日は静岡市内で最終調整。6月1日のアウェー松本山雅FC戦(サンアル、午後6時)は、日本代表の一員として臨む南米選手権(ブラジル、14日開幕)前の最後のリーグ戦となる。今季2度目の連勝が懸かる一戦へ「ゼロに抑えたい」と強い決意を口にした。

負けられない相手がいる。松本のFW前田大然(たいぜん、21)も日本代表に選出され、南米選手権に参加する。立田は「足が速い。工夫して守らなければいけない」。相手のキーマンは、手動ながら50メートル5秒7の快速FW。世代別日本代表でもチームメートだった前田のスピードを警戒しつつ、「先に体をぶつければ分がある。1人がダメでも、協力して抑えられればいい」と強調した。

チームはリーグワーストの30失点と、守備の修正が急務。前節ベガルタ仙台戦も4得点を挙げた一方で3失点した。対する松本との勝ち点は3差。現在17位だが、勝てばJ2自動降格圏を脱する可能性もあるだけに、勝利が求められる。立田は「チームとして大事な試合」。日の丸を背負う若きストッパーは、完封勝利を置き土産にする決意だ。【神谷亮磨】