J2モンテディオ山形が今季最長の不敗神話で首位を堅守した。アウェーでV・ファーレン長崎に2-1で競り勝った。6月に入って絶好調のFW阪野豊史(29)が前半17分までに2ゴールを決め、6位の難敵を退けた。

前半13分、阪野の3試合連続弾で幕を開けた。相手ゴール前の混戦で「こぼれ球にしっかり準備できた」と反応。中央から先制ゴールを押し込んだ。同17分にはドリブル突破の坂元が倒されてPKをもらい、再び阪野が「落ち着いてコースに速いボールを蹴ることだけを考えた」とPKを決めた。最近3試合で計5ゴールを量産。チーム単独トップの7ゴールとした。

不敗はクラブ歴代5位タイの9戦に伸びた。第2節以降なら18戦で1敗のみと快調に勝ち点を積み上げ、2位大宮と3位水戸はともに引き分け。大宮とは勝ち点4差に広げた。木山監督は「長崎のホームで勝つためには、立ち上がりがすべてと思っていた。いい形で進められた」と戦いに満足した。