FC東京が2位横浜F・マリノスとの直接対決を制して、MF久保建英(18=レアル・マドリード)の門出に花を添える。29日の本拠地・味の素スタジアムでの試合後、久保の壮行セレモニーを実施すると28日に発表した。花束贈呈のほか、久保がファンにあいさつし、ピッチレベルを周回して別れを告げる予定だ。

今季の首位躍進に貢献してきた久保の完全移籍決定後、リーグ戦は2連敗中。攻撃陣も無得点と沈黙しているが、長谷川監督に不安の色はなかった。

小平市内で行った非公開での前日練習後、報道陣の取材に対応。「取れない時は取れないですよ。そこは我慢して当たりを待つしかない」と落ちついた表情を見せると「いいタレントがいて、そういう選手が出ていって、違う選手が入って活性化していかなきゃいけない時期だと思う。苦しい時期だがチャンスの時期でもある。違う戦力が出てくるという意味での生みの苦しみなのか、そういうつもりではやっています」と新戦力の台頭を期待した。リーグ戦3試合ぶりの勝利で首位の座をキープし、本拠地から笑顔で久保を送り出す。