日本代表招集歴もある清水エスパルスFW北川航也(22)がオーストリア1部の古豪ラピッド・ウィーンから獲得への正式オファーを受けていることが20日、分かった。

クラブ間で合意はまだだが、既に金銭面などの具体的な提示を受けている。北川自身もかねて海外挑戦への強い思いを公言しており、交渉が進めば来週中にも渡欧する可能性が出てきた。

代表復帰を目指している22歳に海外挑戦のチャンスが巡ってきた。昨年10月に日本代表に初選出され、今年1~2月のアジア杯にも出場した。帰国後は「早く海外でやりたい」と明かしていた。ラピッド・ウィーンは同国随一の歴史を誇るクラブで、北川が希望する「チャンピオンズリーグかヨーロッパリーグ出場に近いクラブ」にも合致。この日の東京戦ではフル出場したが、無得点で試合後に涙を流した。ステップアップを狙う清水の若きエースの決断が注目される。

 

◆ラピッド・ウィーン 1899年に創立。オーストリアリーグが創設された1911年から1部に所属し、優勝32回は最多。オーストリアがドイツに併合されていた時代にドイツ選手権(1941年)とドイツ杯(1938年)を制した唯一のドイツ国外クラブ。