J3アスルクラロ沼津は、FC東京U-23(23歳以下)戦の後半ロスタイムに2点差を追い付いた。ともに途中出場したMF徳永晃太郎(22)とFW石川大地(23)が、それぞれ今季初得点を挙げ、土壇場で勝ち点1を手にした。

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沼津の石川が、チームを敗戦の危機から救った。0-2とリードされ、後半ロスタイムの表示は4分。後半から途中出場したMF徳永晃太郎(22)が、シュートのこぼれ球を頭で押し込んだ。桃山学院大(大阪)から加入したルーキーのプロ初得点で1点差とし、さらに攻勢を強めた。同じく後半から2トップの一角で途中出場した石川が、エリア内で右足を振り抜き、ゴールに流し込んだ。

「サイドに流れすぎず、中央で待つことを意識した」と振り返った。台風19号の影響により、12日から順延された一戦。それでも集まってくれたサポーターの前で、リーグ戦3連敗を阻止した。

今年7月に期限付き移籍で加入。6試合目の出場で待望の初ゴールとなった。「得点まで時間がかかってしまったが、連係が最も深まるのは実戦。自分の特長をチームにマッチさせて、還元したい」。リーグは残り8試合。「終盤に向けて良い弾みになった。次こそ勝ちたい」と力を込めた。

次節は20日、ホームで2位の強敵・北九州と対する。石川は「常に結果を求めたい」と強調。上位をたたき、4試合ぶりの勝利を目指す。【古地真隆】