“J最強ディフェンダー”との呼び声が高いJ1ベガルタ仙台DFシマオ・マテ(31)が強力ガンバ大阪攻撃陣をゼロに抑え、勝ち点3奪取で自力残留へと導く。チームは21日、仙台市内で23日のアウェー戦に向けて非公開練習(冒頭のみ公開)を行った。

屈強なフィジカルを生かし、エースキラーの元モザンビーク代表だが、リーグ戦序盤は出番が限られた。それでも6月1日の名古屋戦から最終ラインを任され、以降で出場した16試合は14失点。1試合3失点以上は1度も許さず安定をもたらした。しかし、それ以外の15試合は28失点と、いるといないとでは雲泥の差だ。

前節10日は同じ勝ち点の清水に2-0で快勝し、11位に浮上した。「この前の試合はクリーンシート(完封)で勝ててモチベーションが上がったし、以前よりも手応えが増した」とマテ。今節も同じ勝ち点38の9位G大阪と対戦。相手はここ5戦12ゴールで前線が好調だ。それでも「彼らの攻撃力というよりも自分たちの守備力を信じないといけない。いい守備ができているので、自信を持って戦うことが重要」と強調する。

シーズン途中からキャプテンマークを巻いており、アウェーでも大サポーターの後押しを期待する。「最初の1分から最後まで戦ってほしい」。あと1勝で自力残留が決まる一戦。「今よりも高い順位にいることが目標だ。残留は自分たちの手で決められるので、最大限の集中力を発揮したい」。勝ち点3へ最終ラインから仲間を鼓舞し続ける。【山田愛斗】