浦和レッズは25日、J2アルビレックス新潟からブラジル人FWレオナルド(22)を獲得したと正式発表した。

ブラジルの名門サントスFCの下部組織出身。高い右足のシュート精度とスピードを兼ね備え、ペナルティーエリアで慌てない180センチのストライカー。浦和は今季リーグ戦34試合で34得点に終わった。チャンスをつくっても、最後に枠へ飛ばせなかった今季の攻撃を改善するピースになりそうだ。

東京オリンピック(五輪)世代に当たる97年生まれと若く、世代交代を推し進めるクラブの補強方針と合致。3カ年計画で22年のリーグ制覇を目標に掲げたチームの攻撃の中心になっていく男として期待されている。新たな強化責任者となった土田尚史スポーツダイレクターも、12日の会見で「考えている補強ポイントは、まず攻撃のところ。FWに結果を残せる選手を獲得したい」と経過を明かしていた。その選手がレオナルドだった。

元浦和の岡野雅行氏が発掘したという縁もある。同氏が代表取締役GMを務めるJ3ガイナーレ鳥取に、18年に加入。31戦24発でJ3得点王に輝くと、新潟に移った今年は37戦28発でJ2得点王。10月5日の鹿児島ユナイテッドFC戦で1試合4発と爆発力があり、無得点試合も最長3試合だけと波も少ない。9、10月には2カ月連続でJ2月間MVPに輝いた。

来季は史上初のJリーグ全カテゴリー得点王を目指しつつ、リーグ14位からの巻き返しとACL出場権の獲得を狙うチームの起爆剤になる。