全国高校サッカー選手権が30日、開幕した。小雨の中で開催された東京・駒沢での開会式では、日章学園(宮崎)のDF阿部稜汰主将(3年)が選手宣誓の大役を務めた。阿部は「『若者の底力』『情熱』という言葉を入れるのがこだわりでした。この仕事を成し遂げたので初戦に向かいたい」と、1月2日の市船橋戦(フクアリ)に照準を定めた。

開会式後には、国学院久我山(東京B)-前原(沖縄)の1回戦1試合が行われる。

阿部主将の選手宣誓は、以下の通り。

「宣誓 私たち代表48校は、日本全国から、このあこがれの舞台に集いました。令和最初の選手権大会に出場できる喜びをかみしめています。ここに至るまでの決して平たんではなかった道のりの中で、先生方や支えてくれた家族や友人、いくつもの困難を乗り越え共に戦い共に励まし合ってきた仲間たち、そしていつも応援してくださった地域の方々への感謝の気持ちを胸に、私たちはこの晴れ舞台で全力でプレーします。まもなくに迫った東京オリンピックに出場される偉大な先輩方の多くが、かつてこの舞台で活躍された、そのプレッシャーを受けて、このピッチを最後まで駆け抜けます。激動の平成を振り返り、私たちは大好きなサッカーができるこの幸せが、決して当たり前のことではないと知っています。新しい令和の時代をつくっていくのは私たちです。私たち若者の底力を、情熱を、日本中の皆さんにお見せするべく、正々堂々、全身全霊でプレーし、この冬、最も熱い戦いをすることをここに誓います。令和元年12月30日 選手代表 宮崎県日章学園高等学校サッカー部主将 阿部稜汰」