セレッソ大阪の元日本代表FW柿谷曜一朗(30)が、順調な仕上がりを見せた。29日、キャンプ地宮崎で昨季J王者の横浜F・マリノスと練習試合(45分×2本)を戦い1-2で敗戦。2点のリードを許しながらも、後半途中に柿谷がゴール前でボールを受け取ると、すぐさまシュートを放ち1点を返した。

「(横浜は)一番勢いのあるチーム。圧倒されそうになったけど(チームとして)試合の感覚は取り戻しつつある。キャンプなので、自分たちのやりたいことをまずは心がけていた」

2トップの一角で先発し、後半からはMF清武とポジションを変更。元代表コンビの順応性で、攻撃のバリエーションは増えつつある。ロティーナ監督は「全体的に満足している。疲れからミスもあったが、少しずつ成長していきたい」と評価した。柿谷は昨季、ベンチ外を経験するなどリーグ戦わずか3得点。10代から注目された男は、年明け3日に30歳になった。開幕は2月22日大分戦(ヤンマー)。今年こそ、もうひと花咲かせる。【南谷竜則】