J1清水エスパルスのタイ代表FWティーラシン(31)が11日、本拠地アイスタで加入記者会見を行った。

国内外の報道陣約40人が見守る中、冒頭は日本語で「こんにちは。ティーラシンです。よろしくお願いします」とあいさつ。2018年の広島時代以来、2シーズンぶりのJ復帰となり「(Jは)世界の中でもレベルの高いリーグ。自分がより良い選手になるために加入を決めた」と話した。会見後はユニホーム姿に着替え、ピッチ上で記念撮影に応じた。

先月31日、ムアントン・ユナイテッドFC(タイ)から完全移籍での加入が発表された。すでに練習もフルメニューを消化。鹿児島キャンプ中の練習試合では、3トップの中央で起用された。「自分の全ての能力を使って、チームの助けになりたい」と頼もしい。

本拠スタジアムでの加入会見は、11年夏に加入した元スウェーデン代表MFフレドリック・ユングベリ以来、9年ぶり。高い注目度をうかがわせた。ティーラシンは、タイ代表として通算106試合で47得点。タイの国民的英雄として熱狂的な人気を誇る。「サポーターの声は常に届いている。清水の一員として、期待には結果で応えたい」と力を込めた。【古地真隆】