北海道コンサドーレ札幌は新型コロナウイルス感染の予防意識をさらに高めた。全体練習がオフの31日、札幌・宮の沢で一部選手が自主トレを行った。前日30日、神戸DF酒井高徳(29)の新型コロナウイルス感染が確認された。Jリーガーでは初の感染者に、関係者からは「ついにJリーグからも」の声があふれた。

クラブとしては選手にあらためて予防のための指示は出さなかった。MF深井一希(25)は「もっと何かあるかと思ったけど特になかった。それでも気をつけないといけないと思った。手洗い、うがい、規則正しい生活を心掛けたい」。1カ月前に非常事態宣言が出された北海道で、当時から危機感を持ちながら過ごしてきた選手の意識は、クラブからの規制がなくても自然と高まる。

選手寮内では集団での生活で予防を心掛ける。寮生のMF高嶺朋樹(22)は「朝起きたら検温して、ごはんを食べる時は隣同士では食べないようにしている」と話す。選手が率先してJリーグ内のさらなる感染拡大防止を目指している。