東京オリンピック(五輪)世代の湘南ベルマーレMF斉藤未月(21)が夏場の過密に日程にも負けず、対戦チームに走り勝つ姿勢を示した。

7月4日にホームで控えるベガルタ仙台とのJ1再開初戦に備え、29日に神奈川・平塚市内でチーム練習に参加。再開後は1週間に2試合のケースが増加する厳しいスケジュールが控えるものの「走り切るところは変わらないと思う。選手はたくさんいますし。誰が出るかは分からないけれど、誰ひとり手を抜かすに走り切ることができるのがうちのチームの良さ。全試合で出したい」と強い決意を示した。

新型コロナウイルスの影響で2月25日から公式戦が中断したが、開幕前にはボランチのポジションで得点や得点に絡む意識の高まりを口にしていた。4カ月以上も公式戦が遠ざかっても斉藤の個人的な目標と姿勢は不変だ。「得点を取らないと勝てないスポーツ。ボク個人のゴールもそうですし、チームの得点に絡むことも、自分の良さで生み出すことができれば。今までなかったプレーができれば自信もつく。いいレベルアップしたい」と貪欲な姿勢を示した。

6月2日のチーム全体練習再開から4度、非公開で練習試合を重ねてきた。27日のトレーニングマッチでは90分近くのプレー時間を与えられた選手も多かった。浮嶋敏監督(52)は「故障が新たに出た選手はいない。コンディションは上がってきている。もちろん課題はあるし、万全とは言えないが、この短い期間の中でやれる準備はできている」と手応えを口にした。【藤中栄二】