ヤンマースタジアム長居に観客が戻ったのに、セレッソ大阪の連勝は3で止まった。間隔などのルールを守りながら、5万人収容のスタジアムに最大5000人と制限された中でも、桜色に染まったサポーターがこの日を待ちわび、詰めかけた。

C大阪は開幕から3連勝を飾った。昨季、J1リーグ最少失点を誇った守備を軸に白星を積み重ねてきた。しかし、ロティーナ監督は「今の順位表に意味はない」とバッサリ。先は長い戦いへ、引き締めを図っていた。試合は先制された。前半38分、オウンゴールで先制点を許した。今季2失点目で、ホームでは初。さらに後半16分、名古屋グランパスの阿部にミドルシュートをたたきこまれた。厳しい戦いに追い込まれた。

ロティーナ監督は名古屋戦について「簡単な試合にはならない」と警戒心を強めていた。懸念通りの試合展開。交代カード5枚をすべて使い果たしても、ゴールは生まれず。「すべてのチームに強み、弱みはある。それを(対戦することで)伝えていくことが重要」と指揮官は話していた。

新型コロナウイルス感染の影響で、変則で行われるシーズン。順調に白星を重ねてきたC大阪が、急停止した。