Jリーグは11日、臨時の実行委員会をオンライン上で実施し、公式戦の入場者数の制限に関して、8月末までとしていた「上限5000人もしくは収容人数の50%の少ない方」を9月6日まで継続すると発表した。

村井満チェアマン(60)は「入場数が5000人以下、もしくは収容数の50%以下の少ない方でお客様をお迎えする体制を8月末までいったん継続しようということで政府見解に基づきながら運用してきましたが、それを9月の5日、6日の週末まで延長しようということを今日、申し合わせました」と報告。その後の判断は24日に行われるNPBとの「第14回新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家の意見を踏まえた上で、翌25日の臨時実行委員会で決定していくという。

JリーグではJ1、J2は第4節、J3は第3節からリモートマッチを有観客にするなど、感染状況を見ながら観客数も変化させてきた。しかし、8月に入ると感染状況の悪化がみられる地域もあり、この日の臨時実行委員会では、J2のFC琉球が沖縄県内で緊急事態宣言が出されたことを受け、リーグ戦をリモートマッチ(無観客)で行うことが共有された。質疑応答では琉球の他にリモートマッチへと戻す可能性を探るクラブの有無も問われたが、村井チェアマンは「陽性反応者が出た場合の(濃厚接触者の)早期発見、対応の是正への要望もあり、我々も理解したつもりですが、通常の試合運営については特段(報告等は)なかったと思います」と話した。

また、この日午前に行われた「第13回 新型コロナウイルス対策連絡会議」後に行ったオンライン会見でも有観客での試合開催についての是非が問われた。専門家チームの座長を務める東北大・賀来満夫氏は「また無観客に戻すのではなく、5000人の規模でしっかり感染対策を行いながら試合を行っていくと。私はそれでよろしいのではないかと判断しています」と現状維持に前向きな見解を示した。