ガンバ大阪の売り出し中、FW唐山翔自(とうやま・しょうじ、17)が公式戦3戦連発を決めた。この日はU-23チームの一員としてJ3に参戦し、後半25分にペナルティーエリア内でGKをかわして冷静に右足で流し込んだ。

J3の9日アスルクラロ沼津戦で1発、J1での公式戦デビューとなった12日ルヴァン杯湘南ベルマーレ戦で2発、そして、中3日で迎えたこの試合を含め、公式戦3戦連発の計4ゴールという大暴れっぷりだ。J3では開幕から10試合フルタイム出場中となり、通算5点目を刻んだ。

23歳以下の若手を指揮する森下仁志監督(47)は試合後の会見で「(唐山は)前半からチャンスがあったし、実際に好機をつくって点を取った。急速に判断力がよくなっている。90分通して、自分から(得点への)準備が早くできている。チャンスの数自体も増えている」と高い評価を与えた。

唐山はこの日の取材対応はなかったが、普段から「J1で使ってもらうために結果を残したい」と公言している。J1リーグ戦では1度ベンチ入り経験はあるが、出場していない。

19日には浦和レッズ戦(パナスタ)が控えているが、トップチームを率いる宮本恒靖監督(43)の目には、どう映っているのか楽しみだ。

9月に18歳になるまだ高校3年生。ユース所属だったが飛び級で今季からプロ契約を結んだ。稲本や大黒、宇佐美、堂安といったG大阪が誇る下部組織出身の怪物が、大きく成長を遂げている。【横田和幸】