栃木県女子サッカーリーグ1部の栃木SCレディースは6日、所属選手が人身事故で逮捕されたことを発表した。

逮捕されたのは青木春菜容疑者(25)で、逮捕容疑は5日午後0時半ごろ、栃木県宇都宮市桜1丁目付近で、国道に設置された迂回(うかい)路を歩いていた女性を車ではねてそのまま逃走した疑い。プロ契約の選手でなく一般の会社員であるため、クラブは選手名を公表していない。

はねられた女性は頭を強く打つなど重傷を負ったが、命に別条はない。青木容疑者は「ぶつかったのは人ではないと思った」と容疑を一部否認している。

宇都宮中央署によると、青木容疑者は事故当時、同僚と別々の車で帰宅する途中だった。帰宅後、車の損傷に気づいた同僚に促され、数十分後に現場に戻った。捜査関係者によると、運転免許証の有効期限切れの疑いもあり、署は道交法違反(無免許運転)容疑でも調べる。クラブは「報道で免許失効とありますが、現在その件に関しては確認中です」としている。

この件を受けて、クラブは公式ホームページで「栃木SCレディーストップチームの選手が人身事故で逮捕されるという事案が発生いたしました。まず、今回の事故で被害にあわれた方に対して深くおわび申し上げます。また栃木サッカークラブへご支援、ご声援いただいている多くのファン、サポーターの皆様やパートナー企業の皆様、ホームタウンの皆様、そしてサッカー関係者の方々にはご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪。違反容疑については「人身事故および救護義務違反」と記している。