J2アルビレックス新潟は18日、同日付でゼネラルマネジャー(GM)兼強化部長の玉乃淳氏(36)が強化部長を退任し、強化部スカウト担当の寺川能人氏(46)を強化部長に、スクールコーチ兼アカデミー部門スカウトの本間勲氏(39)が強化部スカウト担当に就任したことを発表した。なお、玉乃GMは12月31日の契約期限をもって退任することも併せて発表した。

クラブレジェンドの2人が、さらなるチーム強化を図る。寺川強化部長は00~02、04~08年まで新潟でプレー。引退後の13年からクラブのサッカースクールコーチを務め、15年から強化部スカウト担当に就いていた。就任会見で寺川氏は「今クラブが置かれている状況を理解しながら、職務を全うする決意です」と話し、「J1昇格だけでなく、戻ってから安定して戦えるチーム作りをしたい。新潟らしい泥臭さや粘りをベースに、今のスタイルを継続して行くことが重要」と今後のイメージを描いた。

本間強化部スカウト担当は00年に新潟でプロデビュー。03年のJ2優勝、J1昇格、04年からのJ1での戦いとクラブの歴史をつくった「ミスターアルビレックス」。引退後の18年からスクールコーチを務めていた。本間氏は「大きな責任を感じている。監督や強化部長としっかり連携を取り、選手を見極めていきたい」と抱負を語った。

会見に同席した中野幸夫社長(65)は、「(2人には)これまでの経験を生かした交渉力で、いいチーム作りを進めて欲しい」と期待を込めた。【小林忠】

◆寺川能人(てらかわ・よしと)1974年(昭49)9月6日生まれ、兵庫県出身。滝川二高から93年に横浜M(現横浜)に入団。99年のJ1市原(現千葉)を経て、00年にJ2新潟に入団。03年にJ1大分に移籍も翌04年に当時のJ1新潟に復帰し、08年までプレー。その後、J2湘南、JFL琉球で活躍し12年のシーズン後に引退。J1通算260試合出場7得点。J2通算171試合出場30得点。天皇杯通算21試合出場2得点。

◆本間勲(ほんま・いさお)1981年(昭56)4月19日生まれ、胎内市(旧中条町)出身。中条中から習志野高(千葉)に進み、00年に新潟に入団。14年途中から栃木に移籍、17年に新潟に復帰し、シーズン後に引退。J1通算255試合出場9得点。J2通算108試合出場6得点。J3通算29試合出場。