Jリーグが来季、コロナ禍の1試合の選手エントリー数を世界基準に合わせることが14日、分かった。今季は特別ルールとしてGK1人を含む14人がエントリーできれば試合可能としたが、来季は13人と1人減らす。13人ルールは現在、欧州CLやアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、国際Aマッチなどで採用されている。

Jは今季、クラスターなどで試合が延期になることがあった。来季は仮にクラブ内で小規模のクラスターが起きたとしても、事前にトップ登録済みの2種登録選手(ユース)と特別指定選手を含む、13人をそろえることができれば、試合実施可能とする。複数クラブから「現実的ではないが、13人をユース選手だけでそろえた場合、質が落ちるし、プロの興行としてお客さんに失礼。ユース選手の人数制限を設けた方がいい」と提案され検討に入った。

みなし開催も採用される。ただ、シーズン序盤や中盤に13人がそろわない場合には延期にし、代替日を探す。しかしシーズン終盤で、代替日を探すのが困難な時期には見なし開催を適用する予定。13人をそろえなかったチームの0-3負けとするとみられる。

13人ルールなどは今日15日の理事会で承認し、発表される。今季は降格がないため、各クラブがある程度の不利をのんで公式戦に臨むことがあった。しかし来季はJ1から4チームが降格する。新たなルールが、クラブの明暗を分けることも考えられる。