セレッソ大阪の命運を握る残り2試合が迫った。J1リーグ戦の16日サガン鳥栖戦(ヤンマー)と最終戦鹿島アントラーズ戦(カシマ)を控え、今季限りで退団するC大阪ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(63=スペイン)が15日、オンラインで取材対応した。

C大阪は現在4位。来季ACL出場権の懸かる3位名古屋グランパスとは勝ち点1差、今季天皇杯出場権の懸かる2位ガンバ大阪とは同3差。C大阪が残り2戦全勝すれば自力で3位は確保できるが、2位はG大阪の結果次第で届かない。

「もちろん2位になれば素晴らしいことだが、まず自分たちがやることをやればいい。我々は自分たちが勝つことに集中するだけ。それで(2、3位になる)流れになれば、素晴らしいこと」

残り2試合の現時点で、C大阪の勝ち点は59。17年の尹晶煥監督時代に達成したクラブ最多63を更新できる可能性がある。年間最多勝利数19にもあと1勝に迫り、過去最高3位を上回る2位にも挑戦したい。

「2試合残した中でACLや天皇杯に出場できる可能性があるのは、我々が築いてきたアイデアがよかったから。そうでなければ今の位置にはいない」

ロティーナ体制の集大成として、まずはホーム最終戦の鳥栖戦に勝ち、上位のG大阪などに重圧をかけたい。FWブルーノ・メンデスとDF木本は故障などの影響で今季絶望となったが、残ったメンバーで総力戦を仕掛ける。【横田和幸】