J1清水エスパルスが、最下位転落阻止へ必勝を期した。15日は静岡市内で非公開練習。

今季ホーム最終戦となる16日のベガルタ仙台戦(アイスタ、午後7時)に備えた。

今季残り2試合となり、勝ち点25の17位。最下位仙台との勝ち点差はわずか1で、負ければ順位が入れ替わる。1993年のJリーグ開始以来、年間順位を最下位で終えたことはない。不名誉な記録を回避すべく、MF中村慶太(27)は「ボールを保持しながら崩して勝つのが理想」と前置きした上で「何が何でも勝つ。試合の中身よりも結果にこだわりたい」と語気を強めた。

両クラブのリーグ戦直近5試合は、清水が1勝2分け2敗、仙台が2勝1分け2敗とほぼ互角。平岡宏章監督(51)は「仙台は相手に合わせて変化してくるチーム。ペースにのみ込まれないように戦いたい」と警戒を強めた。中盤での起用が濃厚な中村は「ペナルティーエリアの両脇のスペースを突いていきたい」と、狙いを定めた。

試合後には、今季限りでの現役引退を発表したDF吉本一謙(かずのり、32)の引退セレモニーが行われる。「お世話になったカズ君のためにも勝ちたい」と中村。仙台に負けるわけにはいかない。【古地真隆】