山梨学院はJ内定者4人を抱える昌平を堅守で打ち負かした。前半7分にセットプレーからFW久保が頭で先制点を決め、その後は相手の猛攻を跳ね返し続けた。就任2年目の長谷川監督は「粘り強くコレクティブ(組織的)な守備、魂を感じる守備がこの大会はできている」と胸を張った。

1回戦と2回戦はともに1-0で勝利し、3回戦は1-1の同点でPK戦を制して勝ち上がってきた。緻密な分析で相手の長所を消し、選手の組み合わせで良さを引き出し合うサッカーが持ち味。「短期決戦ではチームは変わらないので、分析力は大きい。相手に特徴を出させないのは、決してつまらないことではない。アグレッシブにそういう戦いに持ち込んでいく」と同監督。3試合7得点のタレント軍団を完封し、優勝した09年度以来11年ぶりの4強入りで、再び頂点をうかがう。