J1清水エスパルスの新戦力紹介連載の第4回は、J1大分トリニータから完全移籍したDF鈴木義宜(よしのり、28)。リーグ戦166試合連続フル出場の記録を持つ鉄人が、最終ラインの要になる。

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鈴木義はプロ入り7年目で初の移籍を決断した。今季の新体制発表記者会見では「人としても、選手としても成長するために移籍を決めた。覚悟を持って戦う」と決意を示した。静岡の印象については「地元が宮崎なので、都会に感じる。気候も暖かくて過ごしやすい」と白い歯を見せた。

2015年に大分トリニータへ加入すると、1年目からレギュラーの座をつかんだ。17年シーズンから3年連続で全試合フル出場。昨季の第32節コンサドーレ札幌戦を負傷の影響で欠場するまで、リーグ戦166試合連続フル出場を続け、タフネスぶりが際立つ。要因について「当たり前のことだが、自己管理は徹底してきた。後は栄養と睡眠をとること。妻にも食事などで支えてもらっている」と明かした。

センターバックでの起用が濃厚。相手のシュートコースを消す動きも巧みで、2年連続リーグ最多失点中の守備再建へ中心的な役割が期待される。「単純に失点が減れば、順位が上がる。攻撃のための守備を意識したい」と決意を示した。【古地真隆】

◆鈴木義宜(すずき・よしのり)1992年(平4)9月11日、宮崎県生まれ。宮崎日大高、宮崎産業経営大を経て15年に当時J2の大分トリニータへ加入。184センチ、72キロ。利き足は右。趣味はキャンプ。理由は「非日常を味わえるから」。