2種登録されているサガン鳥栖U-18のDF中野伸哉が先発。17歳6カ月10日での開幕スタメンはJ1史上最年少の快挙となった。中野は3バックの左DFでプレー。終盤には1列上がって左ウイングバックとして、より攻撃的に試合に絡んだ。

昨年8月1日の東京戦でJリーグデビュー。16歳11カ月15日というクラブ史上最年少出場記録も打ち立てた。昨季すでに14試合に出ており、この日は開幕戦とはいえ落ち着き払ったプレーを見せた。DAZNで解説を務めた元日本代表FW福田正博氏も「左足の精度がものすごく高い。年齢的なものもあって線は細いですけど、技術的にしっかりしたものを持っている。判断も非常に良い」と評価した。

チームは後半にDF飯野がペナルティーエリア内で倒され、VARによってPKを獲得。このPKをFW林が決めて1-0で勝利した。ただ相手シュートがバーを直撃し、ヒヤリとする場面もあった。林は「勝てたことはすごく良かったと思うんですけど、いろいろな課題が見つかった開幕戦でした」。中野や19歳のMF松岡ら若手が多く、発展途上のチーム。1歩1歩、階段を上っていく。

◆中野伸哉(なかの・しんや)2003年(平15)8月17日生まれ。佐賀市出身のDF。6歳からサッカーをはじめ、中学時代に鳥栖U-15に入団。年代別日本代表の常連で、ブラジルで行われた19年U-17W杯では全4試合に先発出場した。利き足は左。167センチ、49キロ。

▼開幕年少出場 鳥栖の17歳DF中野が開幕戦でフル出場。17歳6カ月10日での開幕戦出場は歴代4位の年少記録だが、スタメンに限れば、97年のG大阪MF稲本潤一の17歳6カ月25日を更新する最年少記録。