川崎フロンターレDF登里享平(30)が27日、オンライン取材に応じた。昨年12月のリーグ戦最終節で左鎖骨を骨折し、まだ公式戦には復帰できていないが、マスクで顔全体を覆う恒例の“マスク芸”で登場するなど、元気な姿を見せた。

ここまでリハビリが長引いていたが、登里は「先週の練習試合で、時間を限定して復帰できた。3カ月ぶりの試合だったけど、良いイメージでトレーニングできた」と、実戦に復帰したことを明かした。

左サイドバックのレギュラーだった登里の負傷後、川崎Fでは攻撃的な選手だったFW旗手怜央(23)が同ポジションで活躍した。26日のU-24日本代表対アルゼンチン戦でも、左サイドバックで出場。新境地を開拓して高い評価を得ている。

登里は「自分にない攻撃的なところを見て、学ぶところもあった。攻守においての強度や、攻撃に出る回数を増やしたい。守備でも1対1で戦うところは、代表戦を見てすごく感じた。今年課題にして取り組みたい」と、飛躍する後輩の姿に刺激を得たようだ。

逆サイドのDF山根視来(27)は今月A代表に初招集され、デビュー戦でゴールを決めた。両サイドバックが日の丸を背負って活躍している状況に、登里は「まだまだ自分はそのレベルには達していないと思うけど、(代表は)常に意識してないといけない。周りを生かすだけでなく、自分がもっとゴール前に入ることも大事だと思った」と気づきがあったことを明かし、「守備の強度は重要なポイント。復帰して再開の試合が楽しみ」と笑顔で話した。