FC ALONZA(アロンザ)が歓喜の初優勝を飾った。決勝はMFC.VOICEとの愛知県対決。第2ピリオド開始早々に先制を決めたALONZAが、そのまま逃げ切って2-0で勝利。決勝を戦った2チームは、全国の強豪16チームによる「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)での決勝大会に出場する。

雨が降りしきる中での決勝、第1ピリオドは一進一退の攻防が繰り広げられた。その終盤に、ALONZAにとって最大のピンチが訪れる。ゴール前で1人がかわされ、GKと1対1の状況になったのだ。しかし、守護神・中村勇翔(5年)は、落ち着いていた。素早い反応から、至近距離からのシュートをはじき出す。試合後「相手は、空いているコースを狙ってくると思った。予想通りです」と、笑顔で語った。

ピンチのあとにはチャンスあり。第2ピリオド開始早々、小川泰知(5年)がゴール前に抜け出すと、ボールを左足アウトサイドにかすらせて、ゴールに流し込んだ。ゴール後は味方ベンチに駆け寄ると、喜びを爆発させた。

その後は、ピッチを広く使いながら、攻撃時には短いパスとドリブルを織り交ぜて試合の主導権を握った。そして迎えた第3ピリオド終盤、深江龍明主将(5年)が待望の追加点を決める。ピッチ中央でボールを受けると、相手の寄せが甘かったところを見逃さず、ドリブルを開始。スルスルと相手DFをかわして、最後はループシュートで決めた。「ボールを浮かせば入ると思った。いつも練習でもしているプレーです」と、自信に満ちた表情で語った。

鈴木淳也監督は「見ていてもプレーしていても、ワクワクするようなサッカーが目標。観客を魅了したい」と全国舞台での活躍を誓った。

 

トーナメント全試合の結果は以下の通り。

<準々決勝>

Re:star(岐阜)0-0(PK3-2)キューズFC(静岡)

ALONZA(愛知)3-0大山田SSS(三重)

VOICE(愛知)3-1那加一SSS(岐阜)

清水エスパルス三島(静岡)4-1松ヶ崎FC(三重)

<準決勝>

ALONZA2-1Re:star

VOICE1-1(PK3-1)清水エスパルス三島

<決勝>

ALONZA2-0VOICE

<主催>日刊スポーツ新聞社、東海サッカー協会<後援>日本サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)、静岡県経済農業協同組合連合会(JA静岡経済連)