「JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN北海道」が10日から2日間、北海道苫小牧市で開催され、北海道各地から16チームが参加した。決勝はLIV FOOTBALL CLUB U12(札幌)がASARI Football CLUB(小樽)を4-2で下し、初優勝を飾った。同チームは「JA全農チビリンピック」(5月3~5日、日産スタジアム)での全国決勝大会の出場権を獲得。全国9ブロックの大会は全日程を終了し、代表16チームが出そろった。

試合開始からLIV FOOTBALL CLUB U12の攻撃陣がゴールへ攻め上がった。第1ピリオド4分、ポストから跳ね返りゴール前にこぼれたボールをFW守谷春輝が右足で押し込んだ。準決勝の接触プレーで右肘を痛めながらも先取点を挙げた守谷は「勢いをつけたかった」と振り返る。言葉通りにチームはリズムに乗った。

2分後、FW菊地渉太が右足を振り切り追加点。圧巻は第2ピリオドだった。FW山本愛斗(まなと)が1分に技ありのループシュート、5分強力なボレーシュートを披露し、勝利を引き寄せた。「ゴールを決めることができてうれしかった。特に2本目は味方からいいパスが来ていたので決めなければと思いました」と山本は笑顔を見せた。チームにとって初優勝、そして初の全国大会への切符を手に入れた。

昨年11月から今年3月まで対外試合は中止。細かいプレーや実戦形式の練習は、3月に中旬からの遅いスタートだった。コロナ禍のなか、全員で工夫した。チームのホームページで個人練習用の動画をアップし、共有した。冬の間、選手たちも自主的に集まってトレーニングを続けた。チームのOBであり、東福岡高時代、選手権で全国ベスト8に入った経験を持つ堀絢一監督(36)は「全国でチャレンジしたいし、良い選手や強いチームを直に感じてほしい」と前向きに話した。MF山本脩太主将は「全国はチーム一丸となって頑張りたい」と力強く健闘を誓った。

 

トーナメントの結果は以下の通り。

<準々決勝>

北海道コンサドーレ東川U12 3-1網走市サッカースポーツ少年団

LIV FOOTBALL CLUB U12 2-0プレイフル函館ジュニア

HKD FOOTBALL CLUB U12 5-0くりやまフットボールクラブ

ASARI Football CLUB3-2Arearea FC U12

<準決勝>

LIV FOOTBALL CLUB U12 2-0北海道コンサドーレ東川U12

ASARI Football CLUB 3-1HKD FOOTBALL CLUB U12

<決勝>

LIV FOOTBALL CLUB U12 4-2ASARI Football CLUB

<主催>日刊スポーツ新聞社、北海道サッカー協会<主管>苫小牧地区サッカー協会<後援>日本サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>ホクレン農業協同組合連合会