J3第6節の静岡ダービー「アスルクラロ沼津対藤枝MYFC」は25日午後1時から、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われる。沼津は、今季リーグ3試合1失点の堅守が光る。ライバルを破って、ホーム3連勝を狙う。

沼津は安定した守備で白星を引き寄せる。リーグ3試合で2勝1敗。コンパクトな陣形を保ちつつ、中央を厚く固める守りが機能している。J2モンテディオ山形から期限付き移籍2年目のGK大友竜輔(20)は、今季リーグ全試合にフル出場中。最後方で堅守を支えている。「練習から互いに厳しく要求してきたことで、意思統一ができている。簡単にシュートを打たれる場面が少ない」と手応えを示した。ダービーに向けて「絶対に負けたくない相手。サポーターと一緒に喜びを分かち合いたい」と意気込んだ。

チームにとっては仕切り直しの一戦だ。18日の天皇杯県代表決定戦準決勝でホンダFC(JFL)にPK戦の末に敗退。4大会ぶりの本戦出場を逃した。MF菅井拓也主将(29)は「自信と勢いを取り戻す上で、藤枝は良い相手。自分たちの真価が問われる試合になる」と強調。大友も「ここで負けが続くようでは、リーグで上にいけない」と続いた。ダービー勝利を起爆剤に、上昇気流に乗る。

今季はホームで2戦2勝と好成績を収めている。菅井は「良い流れ。ホームで強いチームでありたい。ダービーでは先制点が鍵になると思う」。本拠地の後押しを力に変え、勝ち点3を積み上げる。【古地真隆】