J2ジュビロ磐田は、2試合ぶりの白星で4位を死守した。ただ、手放しで喜べる内容ではなかった。攻撃は3得点を挙げたが、守備は2失点。今季11試合を消化し、無失点はわずか1試合と守備が安定していない。

試合後、鈴木政一監督(66)は「勝ってよかった。その一言です」と、内容には満足していなかった。1点リードの後半11分、GK三浦龍輝(29)のクリアミスが相手ボールとなり、ロングシュートで同点ゴールを許した。ロングボールを多用する相手のリズムに合わせてしまったことが失点につながった。

J1昇格のためには、勝って勝ち点3を積み上げることが最優先だが、得失点も意識して戦わなければいけない。鈴木監督は「途中は蹴ることが中心になってしまった時間もあった。もっと余裕を持って安定したゲーム作りができるようになっていけたら」と改善点を挙げる。求められるのは無失点での勝利。完封勝利こそが浮上への鍵となる。【神谷亮磨】

▽得点経過 前半28分(磐田)ルキアン 前半30分(栃木)矢野貴章 後半37分(磐田)ルキアン 後半11分(栃木)ジュニーニョ 後半31分(磐田)伊藤洋輝