約1カ月ぶりにリーグ戦が再開し、静岡学園は2-0で浜松開誠館を下して開幕7連勝を飾った。けが人などでメンバーを入れ替えた中でも層の厚さを披露。MF松永颯汰(3年)とMF玄理吾(ヒョン・リオ、3年)が1得点ずつ挙げ、2月の新人戦から続く公式戦連勝を「19」に伸ばした。また、コロナ禍の影響で帝京大可児-清水桜が丘、富士市立-四日市中央工、常葉大橘-藤枝明誠の計3試合が延期となった。

選手を入れ替え、ポジションを変えても、強さは変わらなかった。静岡学園は優勝した6日の県総体決勝から先発を3人変更。DF清水和馬(3年)は今季先発で、FW中屋怜歩(れある、3年)はリーグ戦初出場だった。川口修監督(47)は「いろんなことをテストした」。けが人などで「急造」となったチームでも力の差を見せつけた。

前半28分、右クロスをMF松永が右足ボレーで先制点。「落ち着いて合わせることができた」と笑顔を見せた。松永もポジションを変えた選手の1人。県総体は右サイドバックだったが、この日はトップ下で出場。本来得意とする位置でプレーし「トップ下で定着したいので結果を残したかった」と猛アピールした。

右サイドバックのDF清水も積極的な攻撃参加を見せ、FW中屋も前線で起点になった。指揮官は「このメンバーでもこれだけやれる。これからは必ず競争が必要」とさらなる奮起に期待する。8月14日開幕の全国総体(福井県)や、冬の全国選手権、来季のU-18プレミアリーグ昇格に向けたチームの強化が進んでいる。松永は「もっとレベルアップして、また全国優勝することが目標」と言い切った。勝ち続けても浮かれない。今年の静学はひと味違う。【神谷亮磨】