J1清水エスパルスは1-2でJ1川崎Fに敗れ、16強で姿を消した。これで、チームは最近の公式戦で5戦勝ち無し(2分け3敗)。選手はスタンドに頭を下げた。

試合前に「(天皇杯も)重要な大会の1つ。気持ちを込めて戦う」と意気込んでいたロティーナ監督(64)は、直近のリーグG大阪戦(13日)から先発8人を変更。故障明けのMF中村慶太(28)、新加入のMFホナウド(24)を公式戦デビューさせるなど、フレッシュなメンバーをピッチに送り出した。

0-1で迎えた後半19分、左クロスにMF中山克広(25)が逆サイドで反応。右足をダイレクトで合わせ、同点とした。ホーム戦で意地を見せたが、後が続かなかった。同29分。東京五輪代表で川崎FのDF旗手怜央(23=静岡学園高出)に、サイドで突破を許す。最後はFWダミアンにクロスを中央で合わされた。

試合終盤、前回大会王者に勝ち越しを許すと、反撃の力は残っていなかった。同40分、こちらも公式戦デビューとなった途中出場のMFベンジャミン・コロリ(29)がゴール前でフリーでパスを受けるも、シュートは打てず。最後まで1点が遠く、2年ぶりの8強進出を逃した。【前田和哉】