セレッソ大阪のMF西川潤(19)が、18日の浦和レッズとのJ1リーグ戦(埼玉)で今季第1号ゴールを狙う。今季ここまで13試合無得点。桐光学園から入団1年目の昨年8月15日柏レイソル戦以来、通算2点目の誕生に期待がかかる。

先発は4月18日のホーム浦和戦以来なく、丸5カ月ぶりに抜てきされる可能性もある。

17日、大阪市内での練習後にオンライン取材に応じた西川は、ゴールへの予感を聞かれて「前回の試合みたいに(シュートを)ふかさない、こぼれ球に詰めていくとか、細かいところになる」とコメントした。前回とは、15日のACL決勝トーナメント1回戦浦項(韓国)戦のこと。

途中出場の西川が後半ロスタイム、こぼれ球に反応して得意の左足を振り抜いたが、ゴールの枠を大きく外した。その瞬間に完封負けを告げるホイッスルが鳴った。相手が密集した場面だったとはいえ、西川に力みがあったようで最後は大の字になって悔しがった。

各年代で日本代表歴のある西川は、昨年はロティーナ監督、今季はレビークルピ監督の下で期待され、一定の出場機会がありながら結果を残せないでいた。6月以降は右ふくらはぎの故障もあった。

ただ、コーチ時代から指導を受けてきた小菊昭雄監督(46)が8月末から指揮を執り、西川も目の色を変えて練習からアピールをしているという。指揮官はこの日も「日本代表にならないといけない選手で、あとは彼次第。いろんな壁に当たりながら心身とも成長は著しい。ここからの成長を楽しみにしています」とエールを送った。

西川は「相手がどうであれ、自分の力を出す。チームが勝利することが一番なので、貢献できるようにしたい」と決意。潜在能力は誰もが認める19歳が、覚醒の1発を決めたい。【横田和幸】