今季限りでの現役引退を表明したセレッソ大阪FW大久保嘉人(39)が、ホーム最終戦で有終の美を飾った。名古屋戦に6試合ぶりに先発し、J1最多得点記録(191)こそ更新できなかったが、気迫あふれるプレーが2-1の逆転勝利を呼び込んだ。

前半に4度の決定機を外した大久保は、後半40分に交代。直後にDF西尾の決勝弾が生まれた。引退セレモニーで本人は「豪快にシュートは外したが、これがFWの宿命。楽しくサッカーをさせてもらった」とあいさつ。サプライズで莉瑛夫人の手紙が代読され、家族が花束を持って登場すると39歳は号泣した。

大久保にとって残りの公式戦は最多で3試合。小菊監督から「ゴールはJ1最終戦と天皇杯(準決勝、決勝)で楽しみにしておきます」と、エールを送られたFWは「タイトルを取って終われたらうれしい」と天皇杯での日本一を誓った。