青森山田は高川学園(山口)に必殺技“トルメンタ”発動を許さず、4大会連続の決勝進出を決めた。

相手の長所であるセットプレーを封殺した。キッカーのボールに合わせる選手たちが円陣をつくってグルグルと回転し、守備のマークを分散させる“トルメンタ”で勝ち上がってきた高川学園に、この試合では1度もCKを与えなかった。

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黒田剛監督は「過去3試合を振り返って、『もっと青森山田らしいサッカーをしよう』というのがテーマだった。相手をリスペクトするのはもちろんだけど、研究したものが頭に入りすぎて、本来のサッカーを見失っていた。今日はできるだけリスタートを与えず、CKを与えず、シュートを打たせず、プレミアリーグで指向してきた、本来の速いプレスのサッカーをしたことで、選手が吹っ切れていい試合ができたと思う」と、快勝に手応えを口にした。

4大会連続の決勝進出は、7日に亡くなった小嶺忠敏さん(現長崎総合科学大付監督)が率いた00年度~03年度の国見(長崎)以来、18年ぶり。黒田監督は「小嶺先生と肩を並べたとは到底思っていないけれど、教育者として、指導者として、ぶれることなく約50年、本当にすばらしい我々の師匠、見本となる方だった。私も指導者になったのは小嶺先生のようになりたいというのがスタートだったので、小嶺先生の分まで、国見の全盛期のように、青森山田がそれを担う責任をもって、101大会以降も極めていきたい」と誓った。

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