北海道コンサドーレ札幌は19日、敵地での今季開幕戦で清水と対戦し、1-1で引き分けた。期限付き移籍で加入した元日本代表のFW興梠慎三(35)が先発フル出場。ワントップとして起点となり厚みのある攻撃を展開した。前半15分にMFルーカス・フェルナンデス(27)が今季チーム第1号となる先制ゴールを決めた。チームは23日の鳥栖とのルヴァン杯初戦をはさみ、ホーム開幕戦となる26日広島戦(札幌ドーム)でクラブJ1通算100勝目を狙う。

   ◇   ◇   ◇

興梠が起点となり厚みのある攻撃を展開してみせた。1-0の前半34分、MF金子拓郎(24)からペナルティーエリア内でフリーでパスを受けた。右足で放ったシュートは相手選手の腕に当たりPKを獲得。キッカー、フェルナンデスのシュートは相手GKの好セーブに阻まれたが得点機を引き寄せた。加入後初の公式戦に興梠は「今自分が持っている最大の力は出し切れた」と振り返った。

この日は新戦力のFWガブリエル・シャビエル(27)が右サイドの、昨季チーム日本人最多タイ7得点のFW小柏剛(23)が左サイドのシャドーに入った。シュート数は12本で相手の7本を大きく上回ったが、連係面について問われた興梠は「シャドーとのコンビネーションは、正直に言うとまだまだ。90分間通して、ダイレクトプレーで3人が関わる形が全くと言っていいほどなかった。次の試合ではその辺をうまく出せればいい攻撃ができるんじゃないかと思う」と気を引き締めた。

浦和以来5年ぶりにともに戦うペトロビッチ監督(64)は「ヒザのケガの影響もあってキャンプの間、常に満足なトレーニングができたわけではないが、非常にいいプレーを見せてくれた」と評した。シャビエルとともに今後に期待を寄せており「まだまだ彼らは自分たちの能力をチームの中で発揮してくれると思う」と話した。

後半11分には相手と1対1の場面でGK菅野孝憲(37)が好セーブを見せたが、同23分に同点弾を許してドロー発進。J1通算100勝はお預けとなった。興梠は「正直なところ勝ちたかった」と話したが「これから徐々にコンディションは上がっていくと思う」と次戦へ目を向けた。【山崎純一】

○…MFフェルナンデス 今季チーム1号を決めた。前半15分、ゴール前にこぼれたボールに反応。うまく体を寝かせながら右足でボレーシュートを放ちゴール右隅に決めた。PKではシュートを外す場面もあったが「ある程度自分たちのサッカーがやれた。全体的にはいい開幕戦だったと思う」とうなずいた。

【カーリング】決勝相手の英国ミュアヘッド「4年前は覚えている。日本と戦うのはいつも楽しみ」>>

【カーリング】藤沢五月の右手に書いた数字の意味 分析分類された石…メダル獲得までの道しるべ>>

【カーリング】ロコ・ソラーレ創設者の本橋麻里氏が明かす藤沢五月ら4つの努力の形>>

【カーリング】「メガネ先輩」が多い理由は? カーリング場の乾き 適度な乾燥がゲームの命>>