日本フットボールリーグ(JFL)は28日、カズ(三浦知良、55)が所属する鈴鹿ポイントゲッターズの元執行役員からの告発の件で、懲罰の対象となる行為があったと発表した。この日の規律委員会の調査の結果、発覚したもの。最終の処分決定は日本サッカー協会(JFA)に委ねられる。

鈴鹿は昨年12月、公式HPで、元執行役員から5000万円の金銭を要求されていると発表した。同役員の主張は「5000万円の支払いと代表取締役・吉田雅一の辞任、この2つが実行されない場合、不正を公表する」という内容だった。

鈴鹿への金銭要求は2度目。1度目は7月で「虚偽の情報が拡散することを恐れ」て、同氏に2500万円を支払ったという。クラブは再度の要求に「弁護士とともに所轄の鈴鹿警察署に相談済み」としていた。

また、Jリーグは同日開催した理事会で「Jリーグ百年構想クラブの資格について、以下のとおり決定いたしました」とし、次のように発表した。

同クラブは、Jリーグ百年構想クラブ資格の解除条件付き資格停止となる。

理由は「JFL規律委員会による調査の結果、鈴鹿ポイントゲッターズにおいて懲罰の対象となりうる行為が発覚した。また、適切ではないと考えられる金銭のやり取りが存在していたことなど、クラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められた。これらについて、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条第1項第1号に定める『Jリーグの目的に反する行為』と判断すべきとの結論に至ったため、資格を停止することとした」としている。

解除条件として「ガバナンス体制の改善」「ステークホルダーからの支援継続」を挙げており。鈴鹿が来年のJ3クラブライセンス申請を行うためには「2022年6月に開催する理事会までに資格停止が解除される必要がある」とした。